フロントガラス取替え手順について(※画像あり) |
1. 準備
必要な接着剤・工具・施工道具を用意します。接着剤・プライマーは直射日光及び
水ぬれを避け、冷暗所に保管して下さい。特にプライマーは火気厳禁です。
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2. ガラス取り外し
カバーモール、ワイパーなどをメーカーの取扱説明書に従い、取り外します。
ガラス周囲の塗面を脱着時のキズから守るため、マスキングします。
接着剤を専用カッター、ピアノ線などで切り取ります。カッターを使用できない個所は
千枚通しで穴を開けてピアノ線を通し、ノコを引く要領でピアノ線をガラス側面にあて
ながら、ガラス全周の接着剤を切ります。ボデーへの傷つきを防ぐ為に、出来るだけ
ガラスの近くを切って下さい。吸盤を使用し、ガラスを取り外します。 |
3. 古い接着剤のカット
台座として古いウレタン接着剤を1~2mm残しながら
余分な接着剤をキレイにカットします。 |
4. ガラス位置合わせ
新しいガラスがボデーに合致するか、あらかじめ確認します。
必要であればスペーサーを挿入し、位置合わせをした後、マスキングテープを
張ります。 |
5. ボデー側の下地処理
使用する接着剤の取扱説明書に従い、処理します。古いウレタン接着剤のカット面には
プライマーは塗らないで下さい。ボデー面が露出している部分には、塗面用・樹脂用
プライマーを塗布して下さい。
ボデー側に新しく塗装をかけた場合にも、塗装が完全に硬化した後にプライマーを
塗布して下さい。 |
6. タッチアップ
取り外し作業中に出来た塗面のキズは塗面用・樹脂用プライマーで補修します。
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7. ガラス側の下地処理
使用する接着剤の取扱説明書に従い、処理します。接着部分をホワイトガソリンで
清掃し乾燥させます。ガラス用プライマーを塗布します。プライマーは塗布後5分以上
乾燥させます。ガラスを再使用する場合は、ガラス表面のセラミックス面に傷をつけ
ないように接着剤を完全に削り取って下さい。
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8. 接着剤準備
接着剤のカートリッジタイプは先端をドライバー等で開けます。
ソーセージタイプはニッパ等でクリップ部分を切り取ります。
そして、それぞれの専用ガンに入れて下さい。 |
9. 接着剤塗布
接着剤をガラス側、もしくはボデー側に塗布します。
この時、接着剤の形状が三角形になるようにノズルをカットします。 |
10.ガラス取り付け
新しいガラスは接着剤塗布後、速やかにボデーに取り付けて下さい。
接着剤が確実に付くように、ガラスの縁を外側から全周にわたり
軽く押し、所定の位置にセットします。
作業中はドア、もしくはサイドガラスを開けておいて下さい。 |
11.モールのはめこみ
モールを元通り押し込みます。
はみ出した接着剤は硬化前にホワイトガソリンで取り除きます。アルコールや
シンナー類は使わないで下さい。(接着剤が硬化しなくなる) |
12.養生
接着剤が乾燥するまで、ドアを閉める時は窓を開け、ゆっくりと行って下さい。
車を安全に走行出来る時間は、使用した接着剤の取扱説明書に従って下さい。 |
安全走行可能時間 《標準タイプ接着剤使用時》
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エアバック非装着車 |
エアバック装着車 |
温度 |
関係湿度% |
関係湿度% |
℃ |
80% |
60% |
50% |
40% |
20% |
80% |
60% |
50% |
40% |
20% |
0℃ |
48 |
48 |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
10℃ |
8 |
24 |
24 |
48 |
× |
24 |
× |
× |
× |
× |
20℃ |
8 |
8 |
8 |
8 |
24 |
24 |
24 |
24 |
24 |
× |
25℃ |
4 |
4 |
4 |
4 |
8 |
16 |
16 |
16 |
16 |
24 |
30℃ |
4 |
4 |
4 |
4 |
4 |
16 |
16 |
16 |
16 |
24 |
※ 単位 : 時間 ※ × : 推奨できない条件 |
ウインドガラス取り付け後の注意事項
ガラス取り付け後接着剤が硬化してから水をかけ、水漏れ点検を行って下さい。
水漏れがある場合は水きりをして接着剤の充填を行いますが、この作業後も
止まらない場合は、ガラスを取り外してやり直して下さい。硬化時間を過ぎるまでは
一般走行はしないで下さい。また、水漏れ点検までは窓ガラスを下げてドアを
開閉して下さい。 |